●尿路結石
膀胱,総排泄腔にカルシウムなどを中心とした結石を形成してしまう病気です。
発症の原因はカルシウムの過剰摂取や水分の過少摂取がある為リクガメによく発症します。
症状は
1排尿・排便時のいきみ
2排尿が少量で頻回に
3食欲不振
4排便量の減少
しかし、要注意なのはこれらの症状は結石がそれなりに大きくなってしまうまでは見られず、
いつもと変わらず無症状という事です。
それゆえ、早期発見早期治療が大原則です。
リクガメ。特にホシガメやケヅメリクガメといった品種の場合は、定期的な検査をお勧めいたします。
もちろんギリシャリクガメやロシアリクガメも注意は必要です。
治療も結石が小さいうちに発見出来たならば、輸液などの内科療法で対処できます。
しかし、結石が大きくなってしまっていたら外科的な摘出が必要となります。
それでは、当院での亀の膀胱結石摘出の手術の一症例をご紹介します。
体重約50グラムの幼体ですが、食欲廃絶を主訴に来院されました。
左のレントゲンで膀胱にはっきりとした巨大な結石が確認されます。
総排泄腔も小さいのでそこから砕く事も不可能で手術以外には助かる可能性はありません。
コントロールされた全身麻酔の下で、甲羅を一部はずし、腹膜と膀胱を切開。
膀胱内部の結石を摘出しました(右の写真)。

術後数日で食欲は回復し、現在は症状が出る前よりもよく食べています。
小さな体で、よく頑張ってくれたと思います。再発が無い様に飼い主さんと共に注意しています。

